食物やダニ、カビ、花粉等に対するアレルギーが考えられています。 食物アレルギーで除去食療法の対象となるのはほとんどが乳幼児です。血液検査の結果だけで食物アレルギーがあると判断しないようにしてください。食物アレルギーがあると判断するには、可能性のある食物を2週間は除去し症状が軽快したかどうかを観察し、軽快した場合、再度その食物を摂取して症状が増悪したかどうかを確認します。これで増悪が確認できればその食物にアレルギーがあると考えてもいいでしょう。
しかしこれらの食物アレルギーも高年齢になるほど軽快します。したがって通常3歳以降では除去食療法の効果は低くなり、特定の食物の制限より全般的な食生活の改善の方が重要です。全般的な食生活の改善とは先ほど述べたような偏食を避け、動物性脂肪、糖分、アルコールの摂取を控え、古い食物油、インスタント食品などの加工食品をできだけ摂取せず、逆に魚貝類やミネラル、ビタミン類を含む食物を多く摂取するようなことです。
血液検査ではダニ対するIgE抗体は高率に陽性です。これも食物アレルギーと同様で血液検査で陽性だからといって、必ずしもダニが原因とは言えません。しかし、ダニ対策をして症状が軽快するケースもあり、検査で陽性とでれば一応、ダニ対策を奨めています。
床はフローリングが良く、ダニ殺傷能力のある掃除機でよく掃除し、空気を入れ換えます。また、ダニ抗原は寝具にも多く、接触する時間も長いため、寝具のダニ対策が重要です。防ダニ加工のカバーやふとん乾燥機等を使用することもひとつの方法です。
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