【よくみられる皮膚病】
ヘルペス
1)単純疱疹
 口唇周囲にできるものと陰部にできるものでものがあります。小さい水疱が多発し、軽度の痛みを伴うことがあります。治療には抗ウイルス剤の内服や外用を行いますが、この薬はウイルスが増殖するのを抑えるだけで、ウイルスを除去することはできませんのでしばしば再発します。
2)帯状疱疹
 水痘(みずぼうそう)と同じウイルスで、過去に水痘に罹患した方にできる病気です。
 片側の一定の部位に神経痛様の痛みが出現し、その後に痛みのある部位にほぼ一致して周辺に赤みを伴った小水疱が多発し、全体として帯状になります。皮膚症状は3~4週間で軽快しますが、神経痛様の痛みが何カ月もつづくことがあります。痛みをやわらげるには冷やさず、入浴などで皮膚を暖めることが有効ですが、当科では顔面の疼痛に対しては星状神経節ブロックを行っています。  通常、再発はしません。
陥入爪
足の爪、とくに母趾の爪が巻き込んで皮膚にくい込み、痛みが生じます。また、そこから細菌が入って爪囲炎、化膿性肉芽腫あるいはひょうそうなどの感染症を併発して痛むこともあります。
 窮屈な靴をはくことや足趾の変形(外反母趾)などで爪を圧迫したり、深爪や爪白癬などが原因として考えられます。
 予防は足趾に圧迫が加わるようなことや深爪を避け、爪を少し長めにのばすことですが、改善せず痛みが強い場合は陥入爪手術を行います。
 当クリニックで行っている方法は巻き込んだ爪だけ部分抜爪して、フェノールという薬品で部分的に爪を作る所を焼きます。それにより巻き込んだ部分だけ爪が生えなくなります。外来で簡単にできる方法でその他の方法にくらべ術後の痛みも極めて軽いのが特徴です。
 陥入爪の矯正には超弾性ワイヤーやガター法を用いることもあります。
化膿性肉芽腫
せつ
「せつ」という言葉はなじみがないかもしれませんが、「おでき」とほぼ同じことです。「おでき」ということばの意味があいまいですが、毛孔を中心とした細菌感染による炎症と考えていただいたらいいかと思います。
 この中には炎症が毛包に限局したもの(毛包炎)、その周囲に波及して膿瘍を形成を形成したもの(せつ)、さらに複数の毛孔に炎症が拡大したもの(よう)が含まれます。
 顔面正中付近にできたせつのことを面疔といい、血管を介して脳内に菌が流入することがあるので危険とされていますが、適切な抗生剤の使用により、最近ではそのような炎症の拡大はみられなくなりまた。しかしながら、外来の方からもMRSAといって抗生物質がほとんど効かない細菌が検出されるようになってきましたので、これからは、再び面疔も注意を要するかもしれません。
鶏眼(うおのめ)
足趾や足底の外力を受けやすいところにできる限局性の角質増殖で、やや隆起し中心部には半透明状の芯があります。芯の先端は真皮に入っているため、これが知覚神経を刺激して痛みを生じます。治療はサリチル酸(スピール膏)を貼布し、柔らかくなったところを削ることです。ただし、足や足趾の変形などにより再発しますので、その都度同様の治療を繰り返すことになります。また、スピール膏で軽快しない場合は冷凍凝固を行うこともあります。
 よく、イボをウオノメと間違えることがありますが、イボにスピール膏を貼布すると悪化することがありますので、鑑別しなければなりません。鑑別のポイントはウオノメの芯が半透明であるのに対してイボの芯は表面がざらざらで、中に小さい黒褐色の点がみられることです。
胼胝種(たこ)
足底などにできる限局性の角質増殖ですが、鶏眼と異なり芯はありません。通常、疼痛はありませんが、人によっては強い痛みを伴うことがあります。治療が鶏眼に準じます。


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