これだけは知っておきたい

「STD」とは「性感染症のこと。おもにセックス(性交渉)によって、人から人へと感染する病気のことをいいます。外陰部や精液、
膣粘膜などにすみついているウイルス・細菌がセックスによって、別の人に感染することによっておこる病気です。
(Sexually Transmitted Infection)と呼ぶこともあります。
 STDはセックスで感染するすべての病気の総称で、性器クラミジア感染症、淋菌感染症、性器ヘルペスウイルス感染症など、その種類は10種類以上。病気によって、感染部位の痛みやかゆみ、排尿痛、おりものの異常から、まったく違和感を覚えない無症状のものまで、現れる症状もさまざまです。また、エイズもSTDの一種です。
 ほとんどのSTDは早期に発見すれば、飲み薬などで治療することができます。でも、「たいした症状ではないし」「はずかしい」‥と、治療せずに放っておくと、重い症状を引きおこすことがあります。男性の場合は、睾丸炎や前立腺炎になったり、不妊の原因になります。また、女性のも不妊症になったり、妊娠できても流産や早産のリスクをともなったり、母子感染で赤ちゃんに病気が感染する‥なんていう危険もあるのです。
やっぱり気になるSTDの感染経路
多くのSTDは、①セックスによる感染、②血液による感染、③母子感染、の3つが感染ルートですが、セックスによる感染が大部分を占めています。「じゃあ、本番しなけりゃいいんじゃない?」というのはNG!オーラルセックス(口腔性交)やディープキス、ペッティングだけでも感染する場合があるので注意が必要です。
「1回くらい大丈夫!」‥そんなふうに考えていませんか?たとえ1回のセックスであっても、パートナーがSTDにかかっていれば、感染の危険性はあるのです。
「もし周囲にSTDの人がいたら」・・・と不安に思う人もいるかもしれませんが、エイズをはじめ多くのSTDは、通常の生活の中で感染することはまずありません。

STDまめ知識
STDには潜伏期間があります
STDには、感染してから数日で症状が出るものもありますが、
中には数週間から数ヶ月の潜伏期間があるものもあります。
そのため、発症前に人に感染させてしまった‥ということもあ
ります。
しっかり防ごう
どうしたら感染の理由で一番多いのが、セックスによる感染は、自分の行動次第で予防することが可能です。 感染予防には、以下の3つの方法があります。

No Sex <セックスをしない>
STD感染の危険があるパートナーとは、性交渉をもたないこと。これが一番の対策です。
Steady Sex <パートナーを定める>
 自分もパートナーも感染の可能性がなく、お互いに他の人との性交渉をもたなければ、STDに感染することはありません。
Safer Sex <より安全なセックスをする>
性器や体液と直接接触で防ぐことで、感染の可能性を下げることができます。
 ○コンドームを必ず使用する
 ○出血したり傷ついたりするセックスはしない
 ○月経中はセックスしない
 ○性器具は共用しない
 完全な予防法はありませんが、セイファー・セックスを心がけ、必ずコンドームを使用しましょう。STDへの感染の危険性を考えれば
 「1回くらい」「安全日だから」‥とコンドームを使わないのはNG

①使用期限を守る。保存に注意する(熱や摩擦に注意)

②ワセリンやオイルは、コンドームを傷めるので使用しない

③取り出すときは、爪などで中身を傷つけないようにする

④精液だめの空気を完全に抜き、根元までしっかい装着する

STDまめ知識
ピルではSTDは防げません
日本でも医師の処方を受ければ「ピル」(排卵を抑制する経口避妊薬)を手に入れられるようになりました。しかし、 ピルはあくまでも避妊薬。STDの感染を防ぐことはできません。STDの感染予防&避妊のためには、コンドームとピルを 両方使うのがベストです。
※ピルは人によって副作用が出る場合もあります。服用する場合は、きちんと医師の指示に従いましょう。

あなたも無関係ではない!?

 

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